浄蓮の滝 (日本100選の滝)

お尻の痛みと胸やけが深刻になってきました。加えて、脚が攣りそう。CWXも攣りの予防薬「芍薬甘草湯」も持ってくるのを忘れてしまった。何ともお粗末。

そこで浄蓮の滝で大休止をとることにしました。この滝は高さ25mで天城山中では一番の大滝です。しかしこの滝よりこの滝にまつわる女郎蜘蛛の伝説のほうが興味があります。

さて、ここから登りが一層きつくなります。とは言っても西伊豆ほどの斜度はありません。しかし、延々と続く登りにはウンザリします。

旧道の標識

やっと旧道の標識がみえてきました。途中で、道を間違えているのではないかと心配していたのですが、ホットしました。

天城大橋の手前から左の山道に入ります。


旧道

旧道に入るともう車は殆ど通りません。旧道の大部分はダートですが、踏み固められており、ロードバイクでもゆっくり走ればなんとかなります。

スペアーのチューブ、パンク修理道具一式は携帯していますが、こんなところでパンクしたら悲惨です。コースを選んで慎重に走ります。

踊子たちはこの道を歩いたのかと思いながら登り続けます。

旧天城トンネル

やっとトンネルが現われました。今回の旅の一番の目的です。これまでの辛い登りの疲れが吹き飛ぶ思いです。

このトンネルは標高 708.74mにあり、全長 446m、幅員3.5mです。陸の孤島と言われた南伊豆と湯ケ島町が明治38年(1905年)に繋がりました。

現在、日本の道100選、登録有形文化財、重要文化財に指定されており、これまで川端康成の「伊豆の踊子」、松本清長の「天城越え」にも登場しています。


もう一枚

このトンネルが出来る前は、伊豆半島を東西に延びる山を越えなければなりませんでした。その天城越えのルートは、難所続きの険しい峠道だったと、ハリスの旅日記にも記されているそうです。

このトンネルはそのルートとは異なる場所に造られました。

幅員が僅か 3.5mしかありませんので、トンネル内で車がすれ違うことはできません。幸い出口まで見通せますので、ヘッドライトが見えなければ入ってOKと判断する訳です。

自転車を降りて、ゆっくり歩いて中に入ります。ひんやりとするトンネル内の壁に手を当てながら歩きます。

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