地震による被害-免振



DON'T GET STUCK WITHOUT A PLAN... BE PREPARED FOR FUTURE

地震による損害

免振構造は地震の揺れを建物に伝えにくくした構造ですが、揺れないわけではありません。

bank.jpg 世界有数の地震国日本では、建物を地震から守るためのさまざまな耐震技術が研究・開発されてきました。耐震構造から免震構造、さらに制震構造へと発展を続けていますが、その歴史は古いものではなく1891(明治24)年の濃尾大地震を機に始まったとされています。そして、1968年、画期的な耐震工法により当時の最先端技術の粋を集めて建築された日本初の超高層ビル「霞が関ビル」が完成しました。

 耐震技術の研究開発は発展途上にあります。「免震構造」とは、建物の基礎を地盤から浮かせることで地震動のエネルギーを吸収し、建物に伝わりにくくした構造です。地盤と建物の間に地震の揺れを吸収する免震装置を設置することで、地震の揺れを建物に伝えにくくします。1955(平成7)年の阪神淡路大震災以降は、鉛ダンパー入り積層ゴムの免震装置が急速に普及しています。

 急速に進歩しつつあるのが、建物の内部に制震装置を組み込んで振動エネルギーを吸収し、地震や風による建物の揺れを制御する「制振構造」です。地震や風により構造物が揺れると制震装置が共振し、構造物の揺れは制振装置に吸収され、揺れが少なくなります。しかも制振装置の振動はすばやく減衰するようになっています。

hansin.jpg では、「免振構造だから地震にも安心です」という説明を信じて、安心して購入したのに、地震の揺れで被害が出たのは納得できないと主張できるのでしょうか。

 免振構造は地震の揺れを建物に伝えにくくした構造ですが、揺れないという訳ではありません。免振構造でなかったら、もっと大きく揺れ、さらに大きな被害を被った可能性があります。免振構造のマンションだったから、この程度の被害で済んだと考えるべきでしょう。「免振構造といいながら表示した性能がなかった「隠れた瑕疵」により被害を受けた」ことを立証できるのであれば損害賠償の請求も可能ですが、現実的ではありません。




ポイント

●免振構造は震災を防いでくれるものではなく、被害の程度を抑えてくれるものととらえましょう。