宝永山 (8/23/2017)

いざ宝永山へ

 昨年、8月11日が山の日に指定されました。この日は私の誕生日でもあるので、記念に宝永山に登ろうと思いたったのですが、朝寝坊をしてしまい、高速道路で大渋滞に巻き込まれ登山を断念した苦い経験があります。

 それから一年。関東の8月は雨が続き、イライラが募っておりました。数日前からやっと夏らしさが戻ってきましたので昨年のリベンジすることにしました。

 朝5時起床。朝食する間も惜しんで富士山に向かいます。

富士山五合目

 ナビが古いせいか、扱いが拙いのか富士宮登山口が出てこない。ま、何とかなるだろうとナビを当てにせず車を走らせたところ、無事に水ケ塚駐車場に辿りつくことができました。ヤレヤレ。

 夏季は車両規制があり、この駐車場から五合目まではシャトルバスを利用せねばなりません。そのバスは1時間に1便しかありません。慌ただしく準備して乗車します。

 シャトルバスは30分ほどで五合目に到着します。さあ、いよいよ登山開始です。


六合目小屋(雲海荘)

 五合目から六合目までは斜度は穏やかで、あっという間に六合目小屋に到着します。

 この六合目小屋から頂上を目指す人、宝永山に向かう人に分かれます。

 富士山の山頂は過去に3度登っているので、今回は宝永山に向かいます。

 宝永山は江戸時代の宝永大噴火できた山で、富士山の中腹にこんもりと盛り上がったところになります。

 そこには、富士山の一番新しい噴火口があります。この噴火口を通り宝永山のピークに登るのが今回の目的です。
   

 

第1噴火口

 六合目小屋からほどなく、第1噴火口の縁に着きます。噴火口はデカイ。かなりの迫力です。

 これから噴火口の底を通り、写真の右端にある小高いピークを目指します。

 この火口縁から眺めたところ、宝永山までは登山というよりハイキング程度のものか, と思っていたのですが.....。









噴火口の底

 昨年は、かなり落石があったようで、注意看板があちこちにあります。一方、火口の底の部分にはベンチが用意されており弁当を広げる人も多くいます。回りには大きな石がゴロゴロしています。こんなデカイ岩がラグビーボールのように不規則に跳ねながら落下してくるところに遭遇したら恐怖でしょうね。

噴火口をバックに記念撮影です。


宝永山の上り

 火口の底から宝永山を目指します。こんな整備されている登山道など「楽勝」と思っていたのですが、それは大きな間違いと気づきました。登山道は、砂礫で一歩踏み出しても1/4歩ほど滑り落ちてしまいます。なかなか前にすすみません。滑りを少なくするために小幅も試しましたがあまり効果はありません。トレッキングポールも役立ちません。

 後ろから上ってくるご夫婦のスナップです。このような小休止の連続です。ついつい、「三歩進んで二歩下がる」という歌を口ずさんでしましす。それでも頑張れば何とかなるもので、やっと馬の背に到着しました。ここからは御殿場・山中湖方面が見渡せます。苦労が報われたような気持ちです。

宝永山山頂


 宝永山の山頂です。ヤッタ! 雲で見晴らしは良くありませんが、涼しくて気持ちがいい。あの苦しい砂礫との闘いがなければ、それほどの感激はなかったかもしれません。まずはリベンジ成功です。

 

 


Tiny-Trip